株式会社EDIX
◇課題 地域資源のデジタル化に向けた人材枯渇の改善
■既存 未経験者に対するプログラミングカリキュラムの提供
■新規 プログラミングカリキュラム修了者、ロースキル者に対してのOJF、実務経験の提供
従来のプログラミング人材育成カリキュラムが抱える問題点は実務経験の量を補えないことである。3〜6か月間のトレーニング時間は1日8時間×月間20日×3カ月でおよそ480時間となり、技術習得する上で求められる3000時間、18カ月の実務量とは大きな開きがある。当社のカリキュラムは自社で開発、運用している実際のプロジェクトを仮想化して運用し、ミスすることが許されない実現場と同じ環境でトレーニングを行う。開発環境、ツール、コミュニケーション方法、プロジェクト管理のすべてにおいて実際の状況を作り出し、およそ1年6カ月実施することで現役エンジニア3年分の経験と知識を得ることを可能とした。
今回の新事業で採用するデジタル技術は、プロジェクト管理、プログラミング、先端技術とする。本プロジェクトのメインである伝統工芸DXを進めるための取り組みとして、地域資源を利用した伝統工芸+IT技術をもつ新しいエンジニアを育成し、生産現場と連動した人材を提供する。将来的には奥田染色株式会社の協力・監修を得て筆からデジタルペンシルを使用したDXに取り組む。現在、アニメ、イラスト、デザイン業界の制作現場の主流であるデジタルタブレットを利用し、デジタルイラスト-レーターを対象とすることで、職人対象が大幅に増え、ひいては事業継承問題や雇用問題の解決につながることが期待される。新たな雇用を生み出すことで地域産業の活性化に貢献することはもちろん、異業種からの新しい風がもたらす新たなる伝統の創造に向けて、次世代の若者によるモノづくりのためのモチベーション向上にもつながると考えている。