DX

NIRSI DXについて

ITとの違いを質問されることが多いのでここで簡単にDXについてご説明します。人の労力で行ってきたことをデジタルに置き換えるという考え方です。人が店舗で商品を行うとう要素で考えてみると、商品選び、商品説明、決済の3つのポイントに対してECサイト、動画説明、電子決済といったことです。NIRSIの取り組みの一つとして「デジタルアーカイブス」があります。これは主に伝統工芸をベースにDXするものとなります。その生産技法はご説明するまでもなく、「人の手が作り出す」というものです。ビジネスのやり取りはこの20年でメールやウェブサイトを中心とした手法でデジタル化されてきました。今回はその生産工程に対するデジタル化です。DX実例にもあるようにパソコンとスマートフォンの普及とともに人の手で描くという概念がなくなってきました。学校における教育課程においても、GIGAスクール構想によりデジタル端末での学習が推進されています。数年後をイメージしてみください。私たちの正解の一部であった鉛筆やボールペンというツールを使うケースがどれだけ残っているでしょうか。石川県の伝統工芸の一つである加賀友禅は「筆」使った工芸技法です。しかし、筆を持つ若者が減少していくなか、デジタルツールでの作画制作への移行が急務となります。

NIRSIが提供するDXは生産者と二人三脚で着実に進めていきます。生産者がもつ資源に対しビジネスモデルの創出、生産効率の改善という2つの軸でテクノロジーの選定を行います。誰がデジタル化を進めるのか?「自社にはDXに詳しい人材がいない」「新たなビジネスを開始するだけの資本がない」など多くの生産者が抱える課題に対してもNIRSIファミリーが全員でサポートしていきます。まずはみなさんの未来へのビジョンをお聞かせください。きっとNICE IDEAが産まれます。その主役たちは子供達です。明るい未来へとバトンを渡すことが私たちのDXに対するコンセプトです。

  • DX実例案

奥田染色株式会社

石川県の伝統工芸である加賀友禅は、国指定の伝統的工芸品に指定されている。400年以上の歴史があり、時代ごとに様々な図案が描かれてきた。縁起事や願いを込めて自然の情景をありのままに花鳥風月を具象化した絵柄(文様小下図)がデザインされ、今に伝わっている。当社では加賀友禅の絵柄を描き続けて116年が経ち、文様小下図やその図案が意味する歴史的・文化的背景の知識、さらにはそれらの活用作法の経験を数多く有している。こうした図案や知識、経験をデジタル化し、コンテンツ販売する事業を行う。具体的には、「文様小下図の図案」とともに、それに付帯する願いや縁起事、使用する適切な場面といった「歴史的・文化的な知識」、その図案を活用する「作法の経験」をデータベース化し、主にBtoB向けにコンテンツ販売事業を実証する。このことにより様々な現代産業に伝統的な意味合いをもつデザインやブランドイメージを提供する。本事業では流通に特化した商品やサービスを提供する実証企業と伝統工芸産業の新しいサプライチェーンの構築もセットで行う。伝統図案コンテンツを利用したサービスを構築する実証企業が、例えばインテリア産業に対して顧客の想いを加賀友禅の伝統的な「花」と「吉祥」の絵柄で自由に組みあわせていたオーダーメイド壁面システムにコンテンツを提供するサービスを展開するなど伝統工芸産業のDXを完成させ、これまでにない販路構築を実現する。